2019/12/28

お絵描きは健全な肉体から

Ai Yusuke A504
この1年、絵が描けない大スランプの中にいました。スランプから脱出するべくあれやこれや苦心を重ねても甲斐なしだったのに、ここにきてなにやら筆の運びがよくなったではありませんか。

描けなかったのはどうも体調不良が原因だったみたい。元気になれば難しいことを考えなくても筆は進むものです。

根性は役に立たないですね。集中さえできなければ何事も捗るのとちゃう? 集中を手に入れるためには、体調不良みたいな余計なものを頭の中から取り去らなければならない、ということ。



2019/10/11

アクリル絵具TIP:すぐに消せる「当たり」を描く方法

Ai Yusuke
アクリル絵具またはアクリルガッシュで描いている場合で、絵のど真ん中に重要な線を引く段階になったとします。失敗したら面倒なことになりそうで、緊張してなかなか手が動きません。鉛筆で当たりを引きたい気持ちになるのだけど、鉛筆の線が残ったりすると面倒だし…。

そういうときに便利なノーベル賞もののアイデアを思いつきました。水彩絵具など水に再び溶ける画材で当たりを引くというのはどうでしょう。

こうやって引いた当たりは、乾いてしまっても水を含ませた筆で軽くこすった後、ティッシュペーパーで拭えば簡単に消せます。ただし、後から塗るアクリル絵具と混ざって干渉しないよう、同系色の色を使うとか、極力量を少なくするとか考慮するべきかもしれません。

透明水彩絵具ガッシュが使えますが、水で再溶解するマーカーなどがもしあれば使えそうです(ありますかね?)。私は、耐水になるポスカも「不要な部分はすぐに水で拭いとる」として当たりに使うことがあります。消すのが困難だから鉛筆は使わないですね。

2019/07/27

NHK-TVの「あなたのメロディー」を覚えていますか

昔話をさせてください。もう30年も前に終了したのですが、視聴者が譜面で応募した歌をプロの歌手が歌い、作詞・作曲の出来を競う「あなたのメロディー」という音楽番組がNHK-TVにありました。20年間も続いていた人気番組でしたから、当時、生を受けていた方ならきっと覚えていると思います。

いえね、私の歌が採用されて、番組に出演したのを思い出したのです。歌ってくれたのは当時デビューしたての杏里さん。司会は、神津善行さんでした。

2019/06/29

作品をお買い上げいただきました

ブログに掲載している新しい作品の中から1点をお買い上げいただきました。アマチュア画家にとって絵が売れるのは飛び上がるほど嬉しいものです(プロなら尚更?)。

お買い上げくださった方が、額装した写真を送ってくださいました。素晴らしい。

2019/06/23

忘れていた自分の作品を発掘 面白い!

Ai Yusuke "I41" 2011
パソコンの奥底から古い作品を発見。すっかり忘れていて、最初は誰の作品かと。Adobe Illustratorで描いたとの記憶が蘇ってきました。2011年制作。

これ以外にも忘れていた作品がワンサカあって、蓋を開けるのが楽しみ。

2019/06/21

鉛筆デッサンを習ってみたら

社会人になってからのことですが、鉛筆デッサンを習いに近所の美大受験塾みたいな教室に通っていたことがあります。

ガラス、布、タイヤ、アジの開きなどなど、様々なものをデッサンしました。立体のみならず材質感も再現しなければなりません。紙面から飛び出すかのように描けと言われました。

「見たままに描く」はダメです。遠近法や陰影のイリュージョンによって立体空間を表現するのと同様に、鉛筆ならではの技を駆使してイリュージョンを創り出すのです。たとえば、実物にはない無数の細い線を平行に描いて、空間における面の方向を表現します。実際にないものを描き加えるのですが、こうすると、あら不思議、手に取るように立体が認識できるようになります。

鉛筆は9Hから6Bまで10数本を使い分けます。さらに、メーカーごとの色の違いを使い分けろと。三菱ユニは赤っぽく、ステッドラーは青っぽいなど。性能が劣るステッドラーは黒鉛のノリが若干薄いことを利用して後方のものを描くのに使えなどと。

というようなな感じ。さて、習ったことが自分の今の絵を描くのに役に立っているかというと、分かりません。でも、「いざとなったら何でも描けるぞ」という気持ちの余裕にはなっているかも。

ひとつ誰にも負けない技があります。それは、鉛筆で紙を真っ黒に塗りつぶす速さ。速いです。当時、テレビを見ながらも練習していましたから。しかし、それがどうしたですね。


2019/06/14

「禅 心をかたちに」展

慧可断臂図
雪舟
自分のブログを見返していたら、アップせずに2年余も下書きのままという記事がありました(ボケているでしょ)。当時感動したのを思い出したので、今からアップしちゃいます。

2016年11月、東京国立博物館の禅 心をかたちに」展に行きました。国宝や超有名作品か目白押しの豪華な展覧会でした。

禅画とか書とかはまるで値打ちが分からない人間ですが、ぶった曲げた事がひとつ。

どの禅画も書も、「イージーゴーイング」な筆さばきです。くねくねと曲がっていたり、かすれていたり、飛沫が飛び散っていたり。結構緩い感じ。しかし、不思議なことに「きっちりと整っている」という気配がひしひしと伝わってくるのです。どうしてそういうことが起こるのか理解できません。さらに、涙が出るほど美しい。
禅の境地にある作者の心を垣間見ているような感じ。こちらの背筋もピンと伸びるよう。

2019/06/11

ブログ掲載の作品2点をお買い上げいただきました

突然、ブログ(これではなく作品展示してる方)の連絡フォームから連絡をいただき、掲載している作品2点を買いたいとのこと。アートメーターを通しての販売を休業にしてから2年半、ずっと「販売」から遠のいていたので、驚いたの何の。躍り上がって喜んだのでした。

「そう言えばこうやってお買い上げいただいたことが前にも何度かあったな」と思いだして、痛く反省したのです。つまり「私の作品を探し出しては気に入ってくださる方が少なからずいらっしゃるという境遇にあるのに、いつまでもチンタラやっていては(神様に)申し訳ないではないか」と。

ということで、精進せなあかんと思ったのでした。そして思うのは、絵画の存在目的はやはり人に見てもらうことやなと。暇つぶしの種ではいかんね。

今回お買い上げいただいたお客様 本当にありがとうございました。

2019/06/04

お気に入り画家:デイビット・ホックニー

デイビット・ホックニー
ゴッホ美術館(アムステルダム)を訪れると、別館でデイビット・ホックニーの近作展をやっていました。ホックニーと言えば、昨年「史上最高額」の102億円で代表作が落札との報道がありました。いかにもお金持ちが好みそうなアメリカン・ポップ・アートの旗手。今や御年82歳、母国イギリスに帰って画業に励んでおられるそうです。

近作は、いかにもイギリスらしい田園風景の写生がほとんど。102億円と同様、リアルなんだけど、形も色もちょっと「外した」ような不思議な感じ。

木の幹などは素晴らしい量感を伴って忠実に描かれているのに対して葉の方は線描による無数の丸だったり。これはもしかしてマーキング。これがあるからちょっと外したように見えるのかなぁ。しかし、単に装飾としてあるのではなく、ずば抜けたリアリティーを感じさせるのが見事です。その場の空気さえも感じさせるよう。

驚いたことに、iPadで制作した作品が多数並んでいました。昔から使っているようです。大型モニターで描画過程を上映してました。ベタベタペタと色が変わっていく様を眺められるのです。何度も何度も同じ個所を塗り直すのには「巨匠でもそんな風に描くんだ」と妙に感心。iPadに関しては、「ホックニー ipad」「hockney ipad」でGoogleやYouTubeを検索すると出てくるので興味ある方はどうぞ。

2019/06/02

アクリル画に必要な用具:ヘアードライヤーとスプレー

常識でしょうが、ヘアードライヤーはアクリル画にないと困る道具。私は、下の色を隠してしまいたいのに透けて見えるときに使っています。つまり、いくら筆を擦り付けてももうそれ以上にはなんともならないとき、ドライヤーで乾かしてから同じ色を再度塗るという手順です。

スプレーは、キャンバスに塗った絵具に水を吹きかけて乾燥を遅らせるのに使うらしいです。油彩画のようにキャンパス上で色を混ぜ合わせられるようになります。YouTubeの実演動画で見ました。水滴がしたたり落ちた跡も味わい。私? 残念ながらプシュプシュ水を吹きかけられる環境ではありません。それに、すぐに乾いてもらっても困らない描き方。

他に特異な道具としてはピンセット。絵具のキャップで固まった絵具のカスを取り除きます。床に落ちられると面倒なので。

皆さんは何か変わった道具を使っていますか。

2019/05/31

インスタグラム:フォロワー数302をゲットしてプロジェクト終了

2か月かけてiPadで描いたハード・エッジ・ペインティングの作品を、6か月かけて小出しにインスタグラムへ投稿してきましたが、今日でプロジェクト終了。投稿数64点で、フォロワー数302となりました。

いいね数の平均は59。最高は104、最低は17でした。いいね数で何かを判断するのは適切ではないですが、それでも自分が思う「でき・ふでき」とかなりの相関があるとの思いを持ちました。皆さんの「好み」みたいなものを読み取れるのも面白かったです。
いいね数の最高(左)と最低(右)
嬉しかったのは、一昨年から研究させてもらっている尊敬する画家から先日突然にフォーローバックを受けたこと。

今後は別のアカウントを取ってアクリル画を投稿しようかと企んでいます。

2019/05/29

使用感想:プラ・ペインティングナイフ

長年使っていたペインティングナイフの刃先が折れたので、世界堂にあったプラスチック製を買ってみました。180円。
早速使ってみたところ、硬めの曲がり具合が私にはちょうど良くて使いやすいです。プラスチックゆえ、ちびる(すり減る)のは早いだろうと思います。「Richeson」と刻印があるので調べて見たら、米国の画材メーカーでした。ホルベインが輸入しているようです。

これまで満足できなかったナイフを使っての描画。これでうまくいきそうな予感。こんなちっぽけな道具でも、ワクワクさせてくれるのです。

2019/05/27

アクリル絵具の話:フタロシアニン・ブルー&ウルトラマリン・ブルー

アクリル絵具の青といえば、フタロシアニン・ブルー(PB15)とウルトラマリン・ブルー(PB29)。必ずのように2本並んで箱入りセットに収められている。

フタロシアニン・ブルーは、青の中でもほぼ中央の青。安くて綺麗で頑丈。新幹線の車体の色として有名。様々な色を加えて様々な青色が作れる。実際、〇〇ブルーと称して売っているのはこれと他の色を混ぜて作った色である。

反対に、透明で明度が低いため、そのまま塗ることはまず不可能。少なくともホワイトを混ぜて使うことになる。ホワイトを混ぜた色も美しい。予めホワイトを混ぜた色も売られている(たとえば ホルベイン アクアブルー)。いちいちホワイトを混ぜるのが面倒なので買ってはみたが、気が付いたらフタロシアニン・ブルーとホワイトを手に取っているのが常で、出番は少ない。

ウルトラマリン・ブルーは紫に近い青。群青色。この綺麗な色は他の色を混ぜ合わせては作り出せない。安くて頑丈。フタロシアニン・ブルーと同様、これもホワイトを混ぜて始めて使えようになる。しかし、ホワイト以外の色を混ぜると濁りが激しい(個人の感想)。

2019/05/25

アクリル絵具の話:グレイ

ホルベインから、明度(value)ごとに出ているグレイは便利。
  • グレイ V-3
  • グレイ V-5
  • グレイ V-7
  • グレイ V-8
たとえば、一番白に近いグレイ V-8に青を少量混ぜると、たちどころに今はやりの(?)ライト・グレイッシュ・ブルーのできあがり。色相を変えずに彩度と明度だけ変わるのが分かりやすくて便利な所以。たとえば、似た明度のグレイを混ぜると明度を変えずに彩度だけ落とすという芸当も。

絵の中のすべての色に混ぜると、ミッドセンチュリー・モダンのような少し古めかしい絵に。しかし、薄汚く見える危険があるので節度をもって使おう。

2019/05/23

アクリル絵具の話:チタンバフ

チタンバフ(ゴールデン アクリル絵具)は、「汚れたホワイト」。とても便利な色。

不思議なことに使用顔料はチタニウム・ホワイトと同じ(PW6)。その昔、米国ゴールデン社でチタニウム・ホワイトを作ろうとして失敗した絵具をチューブに詰めて売り出したところ当たったのだとか。当時の社長はこの色が便利だと見抜いていたのだろう。「バフ」という名前も社長の発案。他社からも似た色が販売されているが、ホワイトにイエロー・オーカーなどを混ぜたもの。

白色の色面を作るのに(本当の)チタニウム・ホワイトを使うと、白が過ぎて他の部分から浮き立ってしまうことがある。まだ塗っていないキャンバス地みたいに「絵」とは認めがたいという感じ。そういうときが出番。

アムステルダムからは、チタニウムバフライトチタニウムバフディープが出ている。ホルベインからは、マットシリーズにあるベージュが近い。

2019/05/21

アクリル絵具の話:ネイプルス・イエロー

ネイプルス・イエロー(ホルベイン アクリル絵具)は、とても重宝な色。

上に塗る:ちょっと落ち着いた黄色として使う。この色味には、結構出番が多い。

下に塗る:黄色にホワイトを混ぜて作ってあるので、純粋な黄色よりはるかに隠ぺい力が強い。そこで、透明/半透明の普通の黄色を塗りたいとき、その箇所に先にネイプルス・イエローを下塗りしておくと、効率よくかつ綺麗に所望の黄色が塗れる。

隠ぺい力がある黄色としては、カドミウム・イエローがあるが、ネイプルス・イエローを利用することでサイフにも環境にも優しいお絵描きになる。私の絵具箱にもカドミウム・イエローが入っているが、ネイプルス・イエローを使い出して減りが止まった。

アムステルダムからは、ネーブルスイエローライトのほか「ネーブルス」を冠した色が4色出ている。

2019/05/19

使用感想:アムステルダム・アクリリック・カラー

アムステルダム・アクリリック・カラー
アクリル絵具としては、ホルベインを使ってきましたが、アムステルダム・アクリリック・カラーを買うことも多くなりました。理由は、安いから。チタニウム・ホワイトで比較すると、
  • ホルベイン:10mL 当たり135円 (40mLチューブの場合)
  • アムステルダム:10mL 当たり61円 (120mLチューブの場合
と大きな差があります。アムステルダムの特徴は⋯

2019/05/17

お気に入り画家:フィンセント・ファン・ゴッホ (2)

フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホの絵といえば、あのウネウネとした独特の筆跡をすぐに思い起こしますが、「筆跡こそが大切」と弟宛ての手紙に書いたように画家本人にとって重要な表現であったようです。あのウネウネは奇をてらった修飾ではなく、画家には自然がそのように見えていたと理解しなければいけないのでしょう。あるいは、そうとでもしないと自然を表現したことにならないというような。

近くに寄ると、ウネウネのひとつひとつは絵具をうず高く盛り上げたものと分かります。こうした描き方をすると、色を置くたびに下の色が筆に付くから、一筆ごとに布で筆を拭わざるを得ません。とてもサラサラサラと描けるわけがなく、一筆ごとに手間のかかる作業を丹念に繰り返す必要があります。絵の前に立つと感じる「生真面目感」はそんな手業からも来るのではないかと思いました。

筆跡のみならず様々なことから、画家の絵に対する「熱意」が感じられます。一途なんでしょうね。頭が下がる思いです。自分の絵に対する態度を思い起こしながらゴッホ美術館を後にしたのでした。
お気に入り画家:フィンセント・ファン・ゴッホ (1)

2019/05/15

お気に入り画家:フィンセント・ファン・ゴッホ (1)

フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホ美術館(アムステルダム)で、ゴッホを観てきました。時間枠入場制限を事前のオンライン予約で乗り切って入場した館内は、世界中から集まったと見える大勢の人で賑わっていました。今や、間違いなくスーパー・アーティストの一人でしょう。

当初、精神を病んだ人気だけが先行する独学の画家だとのイメージを持っていました。アウトサイダーに近縁の画家ではないかなどと。しかし、オーディオガイド(日本語)を聞きながら観覧していくうちに、しっかりと技術をマスターした後、自分の絵を模索し、ついにその目標を達成した偉大な画家であると分かりました。

そのオーディオガイドが秀逸。ヘッドフォンを付けたタブレット端末なのですが番号で対象の絵を選択するために用いるだけでなく、要所で表示される動画やイラストを見るためにも用います。コンテンツも的確で面白い。かくして、出口に近づくと、画家に対して上のような思いを抱くようになるという仕掛けです。

「見た目で鑑賞」という主義でしたが、見るべき所を指摘してもらうことでさらに深く味わえるものだと改めて認識しました。

2019/04/29

世界のマクドナルド食べ歩き

マクドナルドの各国公式サイトを覗いて回るという暇つぶし。文字は読めませんが、そこはそれ、いつものマックですから理解はできます。各国のお国柄がにじみ出たデザインが楽しいです。

フランス語圏ではバーガーといわずサンドイッチと呼ぶようです。愛称がマクド(McDo)であることにはびっくり。イタリアではパニーニ。ただし、ビッグ・マックとか個々の商品名は世界共通。中国ではドンブリの写真が!(右の写真)

各国公式サイトの一覧はここにあります:
Around the World | McDonald's

2019/04/25

タニヤ・マッキャンドルさんの抽象画入門

Thaneeya McArdle
抽象画を描くことを始めたいと思っている方はいらっしゃいますか。右のようなスタイルの絵を描くためのHOW-TOがありますよ。英語ですが写真を見ればすぐにマスターできます。

タニヤ・マッキャンドル 抽象画の描き方(英語)

先生はThaneeya McArdleさん。私も以前にこのHOW-TOの通りにやってみました。このスタイルは、バランスや何やらを考えあぐねなくてもどんどん描いていくだけで絵になるのでとても楽しいです。

蛇足ですが、このスタイルのポイントは:四角形(右の写真の場合)で紙面を埋めた後、線で丸などを描く。ド派手な色を使う。

2019/04/23

子供の絵から学ぶ:「意味」がないと「ただのひねくりまわし」☆

小3 Ai Yusuke
パウル・クレーは、ときおり自分が子供のときに描いた絵を取り出してきては眺めていたそうです。学べることがあったのでしょうね。

私は自分が子供のときの描きっぷりが気になってしかたありません。とにかく描くのが速かったとの記憶があります。「ここに〇〇を描こ」と思うが早いか、躊躇うことなく手が動いている。それを繰り返すうちに、絵が完成。今の私から見ると羨ましい限りです。どうしてそんなことができていたのか分析してみました。「あわよくばそのテクニックを盗んで…」との思いからです。分析結果は次のとおり。

2019/04/15

「プロセス・アプローチ」で描くという流儀

今回紹介する画家Bob Ryderさんは、「プロセス・アプローチ」で描いているという方。

プロセス・アプローチ(process approach)」とは何か。氏のステートメントの一部を訳してみました:
アートを創造するには2つのアプローチがあると思います。1つはすべての努力を最終成果物である作品にフォーカスする「成果物アプローチ」。もう1つは「プロセス・アプローチ」。そこでは、最終成果物は単にそのプロセスの結果にしかすぎません。あなたがそこに行ったのだということを思い出させてくれるだけの野球や劇場のチケットのようなものです。 
私のアートはプロセス・アプローチにフォーカスしています。つまり、結果に自分自身を結び付けたりしません。ただ結果を受け入れるだけです。 私にとっては、アートを創造することは瞑想的な精神の修行であり、表現するための物理的なプロセスそのものです。精神論でもありません。心は静かだけど身体が動いている。瞑想です。つまり、境地(the zone)の中で描いているのです。 
思考や批判的な心はこのプロセスには場所がありません。それは邪魔になるだけです。内なるアーティストを始動させて、地震計の針のように紙のあちこちに手を飛び回らせ、踊っているかのように感じて、直感と表現を完全に咬み合わせる。これこそが私の制作のプロセスです。 絵を描くことはいつでもエネルギー(the juice)を表現する動的な瞑想なのです。

2019/04/02

番外:新宿御苑で花見―桜は美しい

新宿御苑に行ってきました。ガイジンさんがいっぱいいてびっくり。すれ違う度に知らない言葉が聞える園内を歩いていると、自分はどこか遠い国に迷い込んだのかと⋯。
新宿御苑
皆さん桜の木の周りに群がって写真を撮り合っています。桜の前では、日本人もガイジンさんも同じやなぁと当たり前のことに感心。絵だってグローバル・スタンダードで評価だもん。

2019/03/23

抽象画の技法―テクスチャ

昔はテクスチャといえば、キャンバスの目が大きいとか小さいとか、絵具に光沢があるとかないとか、表層的なもの。今は百花繚乱、様々な技で絵の魅力を盛り立てています。私が目撃したものだけでも⋯

取り去る系
  • 刃物やサンドペーパーで絵具層を削る
  • サンダーで支持体もろとも削る
  • バーナーで炙る
  • 表面をタワシで洗い落とす
加える系
  • モデリング・ペーストで盛り上げる
  • 砂やガラスを練り込む
  • 異物を貼り付ける
  • 蝋をたらす
絵は必ずしも絵具と筆で描くものではないということですね。過激な技にキャンバスはもたないからウッド・パネルが使われるのにも納得。

下の動画をご覧ください。電動サンダーを使っていますよ。

2019/03/17

抽象画の技法―マーキング

先日、抽象画を描くのに重要な技法としてレイヤリング技法を紹介しました。その続きとして、マーキング (Marking)を取り上げます。これも海外のお絵描き指南サイトで知った用語です。

犬などが縄張りを主張するためにオシッコをかけて回るのを「マーキング」と言いますが、アートの「マーキング」も同様「自分らしさが見て取れるマーク(印)を付けること」です。ここでマークとは、絵具の筆跡やパステルの線の揺れ具合などを指します。たとえば、ゴッホの筆跡は、彼であることが直ちに分かる超有名なマークというわけです。

さらには、丸や線など「わざと」描き加えたものもマークと言います。下の例をご覧ください。

2019/03/15

お気に入り画家:長谷川潔

長谷川潔「アカリョムの前の草花」
バリに生きた銅版画家 長谷川潔展」(東京都・町田市立国際版画美術館)を観てきました。

版画の美術展といえばたいてい途中で飽きてしまうのですが、本展は最後まで気が緩むこともなく熱心に観ました。副題が「はるかなる精神の高みへ」の通り、絵のサイズとは真逆の物凄くドデカイ禅的ともいえる世界を内包している絵ばかりでした。

たいへん美しい絵なのですが、気が付くと「美しい」という感情すら忘れて絵に対面していました。絵の向こうにある瞑想世界に引き込まれていきます。

画家は完璧な美を創り出す卓越した力を持っているのですが、それでも、画家の「精進」こそが私たちを動かす源になっていると思いました。つまり、私たちも「全霊を打ち込んで描いたなら、それだけで観る人に感銘を与え得る」と教えられたよう。バランスやら配色やら何やらに現を抜かしているのではなく、描く行為に注力せなあかんのやなと自らを振り返りながら思ったのでした。

上の写真:作品の一部が「写真撮影可」となっていたので悦んで撮影したのはいいのですが、額装のガラスに自分の姿が写り込んでどれもセルフィーに。なお、会期は04/07まで。

2019/03/13

抽象画の技法ーレイヤリング

海外のお絵描き指南サイトではよく「レイヤリング技法」が、抽象画を描く重要な技法のひとつとして紹介されています。私が知らないだけかもしれませんが、日本ではあまり聞きません。

レイヤリング技法とは、「レイヤーを積み重ねるように描く」ということ。たとえば、空を背景にした樹木を描くとき、まず「空」のレイヤーを描いて、それから、その上に被さるように「樹木」のレイヤーを描きましょうということです。しかし、そんなの当たり前の描き方で、先に樹木を描いてしまったら空を塗る時大変な目にあいます。ということでは、誰でも無意識にレイヤリング技法を使っているといえるかもしれません。

抽象画では「意識してレイヤリング技法を使うと良いことがあるよ」というのがこの技法のココロになります。たとえば、ある程度描き進んだところで、「このレイヤーは完了。次のレイヤーに移ります」と自らに宣言。そして、それまでとは別のモノを上から描いちゃうのです。せっかく描いた前のレイヤーのが消えるのも厭わずにです。これで絵に奥行と複雑さが加わることになります。

インスタグラムで見つけた下の作品をご覧ください。ホワイトのPoscaで描かれた無数の丸や線が、最後のつまり最上位のレイヤーです。

2019/03/11

なんでまた「ハード・エッジ・ペインティング」

Ai Yusuke
この2か月「ハード・エッジ・ペインティング」ばっか。ほんまに好きやねぇ。

ベターと均一に塗られた色面が得も言われぬ快感をもたらすのです。擦れたり滲んだりして複雑に絡み合う色の様も良いけど、「ベタ塗り」には、剥き出しの生の色のパワーがあります。

べた塗りの美を追求すると、色面はシンプルな形になります。さらに、オブジェクトの数は最少に。

かくして、ミニマルな絵ができるのですが、どれもこれも色に導かれての結果です。

2019/03/08

インスタグラム こんな感じでやっています (2か月経過)

@aiyusukeart
フォロワー数、200になったところで伸び悩み。毎日「4人入って、3人脱落」という感じ。

「フォローしたけど、つまらないからやっぱ止めるわ」となるのは仕方ありません。どんどん去っていただいて結構。でもね、「なんとか繋ぎ止めたい」との一心で、「フォロー返ししては即ミュート」という(バカバカしい)操作を毎朝繰り返しているのも事実。「ビッグ」になるまでの辛抱。

伸び悩みは、マメな「交際」をサボっているからかも。コメントを付けて回ったり、政略的フォローをかけたりとか、してないもん私は。

フォロワー数が、「幾万」の方はすでに世間で名が通っている画家。雲の上の方達です。一方「幾千」の方はゴロゴロいらっしゃるのですが、そこまで登れたのはやはりコンテンツに力があるからなんでしょうねぇ⋯。

という状況です。ただ、私はインスタグラムにはあまり深入りしないで、やはりお絵描きにエフォートを注ぎたいと思います(きっぱり)。

2019/02/25

Procreate制作タイムラプス動画 初公開

ちょっと恥ずかしいのですが、iPadのペイントアプリProcreateでの制作タイムラプス動画を公開します。

この絵(右図)の骨格は始めから決まっていたのですが、周りをどうするかであれやこれやジタバタと試行錯誤しました。正味3時間40分の制作過程が39秒に収録されています。

Ai Yusuke



2019/02/23

Adobe Illustratorが欲しいProcreate愛用者

Ai Yusuke
デジタルで制作する場合は、描画アプリ「Procreate」をiPad Pro+Apple Pencilとともに用いています。Procreateは秀逸なソフトですから、ストレスなくお絵描きが楽しめます。しかし、あくまでもよくできたペイントソフト。私のようなスタイルの場合はドローソフトの方が向いていますから「Adobe Illustrator」を使いたいなぁと思います。

しかしですよ、Illustratorは、月額2480円。年に3万円も払えます? 手慰みのために。いいえ、芸術のためでもだめです。Procreateは1200円ポッキリでした。

作品が100万円で売れるようなことがあったら、MacとIllustratorをセットで買おうと思います。嘆きと妄想でした。

余談 たとえば、Procreateには円を描く機能がありません。どうしているかというと、パソコンで予め円のイメージを作っておき、必要なときにProcreateに取り込むというような技を使います。円のサイズは後からなんぼでも変えられますので、念のため。

2019/02/21

絵のレベルは自分の力量の高さでしかない

Ai Yusuke
「ハード・エッジ・ペインティング」と称して1月から描いた絵が約70点。描きあがる毎にブログにアップしてきたのですが、ここにきて見直しと改訂に励んでいます。問題が見えるようになったのはこの2か月の修練の賜物と素直に思うようにして。

さて、直し終わって再アップの段になったのに「なんか良くないなぁ」と再び改訂を開始することがしばしば。ところが、再度の直しをするとかえって悪化というのが多い。さらにさらに頑張っても元のバージョンを越えることはどうしてもできません。

「なんか変」とは感じるのだけど「どこが変」なのかは分からない。当然「どうしたら良いか」は思いつかない。だから、直しようがない。そこが自分の力量のレベル。そのレベルを超えて絵のレベルを持ち上げることはできないのだということ。


2019/02/16

インスタグラム こんな感じでやってます


インスタグラム @aiyusukeart
インスタグラムに作品イメージをほぼ毎日投稿するようにして1か月が経過。活動報告と楽屋話です。

  • 投稿数:33件
  • フォロワー数:161人。1日あたり2.6人獲得(34日間)
  • いいね数:1投稿あたり40.3いいね獲得(34日間)

と、慎ましい結果ですが、まずまずと思うことにしましょう。

フォロワー数はなかなか伸びないものだと知りました。フォローしてもらうには、まず見てもらうしかありません。フォロワー数が少ない内はハッシュタグ検索から見てもらうしかないのですが、同じタグをつけた投稿が次々と上がってくるので、投稿して半日もしたら検索結果の下の方に埋もれてしまいます。フォロワー数が増えるまで我慢です。

いいね数に振り回されてはいけませんが、いいね数の大小が、作品に対して持っている私の思い(良いとか良くないとか)とほぼ一致するのが面白いです。世の中の人は結構自分と同じ感覚なのかもと思ったりします。

その一方で、人気がない投稿に「いいね」する人がいるのも当然のこと。その方の絵なりスナップ写真なりを見に行くと「あ、なるほどね」。私の他の絵を差し置いてそれに「いいね」したワケがあるのです。投稿の向こう側にいる知らない人々に思いを馳せるのもインスタグラムの面白さ。

何時に投稿するのが得か。これ推理ゲームです。私は風呂上がりの22時に投稿するようにしています。ニューヨークが8時。なぜなら、インスタ人口が最多で、かつ、アートへの関心が高い(と思い込んでいる)米国が日中である間に表示されるのが得だと⋯。

2019/02/14

線からはみ出さないように絵具を塗る方法を発見

Ai Yusuke
鉛筆なんかの線に沿って絵具を塗る場合、はみ出さないようにする方法を発見しました。発見した方法とは⋯
筆が進む前方数ミリ先を見る
これだけ。これではみ出しません。

普通は穂先、つまり、今まさに絵具が塗られるポイント、または、その少し後、つまり塗り終わった筆跡を見つめています。これがいけません。「過去」を見ているのがダメなのです。「ああ、はみ出しちゃった」と後悔の念を心の中で渦巻かせながら塗っている。

そうではなく、これから筆先が進むちょっと先を見ます。そうすれば、筆をコントロールできるということです。はみ出さないように手を動かして調整するのだから、はみ出しようがありません。

なんでこんな簡単なことを知らなかったのかと思います(常識?)。

追記 実践を重ねると、手で調整するのを意識せずともじっと進むべき方向を見つめているだけで上手くいくと分かりました。スポーツでも、視線の方向に球が飛んで行くとか体が進んで行くとかといった体験がありますものね。

2019/02/12

お気に入り画家:田中一光


田中一光
ハード・エッジ・ペインティングと称している自分の絵が「ほとんどグラフィック・デザインやないか」と気が付いた今日、日本でのグラフィック・デザインの草分け 田中一光先生を思い出しました。

一度お目にかかったことがあります。アップル社のマックでデジタルによる印刷物制作が台頭してきた頃でした。名刺交換で「マックでやっています」と言っちゃったのです。先生は、マック大嫌いだと後で知りました。

当時は、色指定のための番号札を貼り付けた図を示して印刷工場で製版してもらうのがグラフィック・デザインの制作方法。何人もの職人の手を経て製版し、でっかい機械を回さないと自分の作品が目に見えないというなんとも大掛かりな工程です。

インクをまともに紙の上に乗せるだけでも大変なのに、作品にメッセージを込め美を追求するのは並大抵の技ではありません。

今思うと、先生が嫌いだったのはマックではなく、技も心もなくマックを引っ提げてデザインの世界になだれ込んできた人間だと思います。

さて、お目にかかったその日、私以外の人たちと穏やかに情熱ある語りでデザイン談義をされました。同席したデザイナーによると、マックを使っているのは先生に内緒とのことでした(先生はご承知ですけど)。

WikiPedia 田中一光

2019/02/10

インスピレーションを発火させたい

Ai Yusuke
お絵描きは、色や形を次から次へと決めることの繰り返しで進めますが、その決め方には2種類あると思います。
  • インスピレーション:直観的な思いつき
  • 推論:論理的な思考
インスピレーションは、「赤に塗るのがいい」などと結論がいきなり出てくるやつです。意識下で思考されるので、結論に至った理屈が分かりません。驚くことに、めったに結論に間違いがありませんし、結論が出るまでの時間が短いです。かつての流行りの言葉でいえば「右脳的」。

推論は、意識上で論理的に「考える」やつです。意外にも間違いが多く、時間がかかります。「左脳的」。

2019/02/08

ファンタジーの世界の住人

こんなポスターを見つけました。

拙訳 私はアーティストです。つまり、浮世離れした考えをもってファンタジーの世界に住んでいます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。


絵を描く人がみんなファンタジーの世界の住人ということはないでしょうが、そういう傾向はあるのかもしれません。私? ファンタジーの世界の住人ですね。

どっちを薦める、油彩絵具 vs. アクリル絵具

Ai Yusuke
以前絵を始めたいと相談を受けたときに油彩絵具を薦めたことがあります。本人もどんな絵を描きたいのかよく分かっていなかったので、「基本を習得するには油彩絵具」と一般的な考えに基づいてのことでした。

その後「アクリル絵具に替えたら?」と言いました。ひどく長い時間をかけて一枚の絵を描いているのを見てのことです。描いていたのが、ハード・エッジの抽象画であったこともあります。もちろん油彩絵具でも描けるでしょうが、もっと素早く進められるようになれば、もっと直截に思う所を表現ができるようになると思いました。

もし、また別の人から相談を受けることがあるとしたら、最初からアクリル絵具を薦めるかもしれません。私自身が手を出さない方(油彩絵具)をひとに薦めるのはおかしい。

2019/02/04

肌色はどうやって作るの?

Ai Yusuke
昔話をさせてもらいます。私が学童のころは水彩絵具に「肌色」と名付けられた色がありました。

当時は混色して色を作る術など知らないし、もとより肌を表現する専用の特別な色と思い込んでいたものだから、人物を描くときは、それこそ級友すべてが肌色を使うわけです。誰の絵も顔の色はみんな同じ。

そんな中、私は混色して肌色を作る方法を発見したんです。得意満面。とても嬉しかったと記憶しています。まさかオレンジ色に白を混ぜればいいとは⋯。(本当はイエローオーカー(おうど色)も混ぜるべきなのですが、小学生には無理。そもそもあれは「ウンコ色」と呼ばれ、使途がないままチューブの中で固まってしまう運命の色でした。)

さて、人種差別に関係するということで、「肌色」は現在「ペールオレンジ」に名前が変わっているらしいです。この名前だと、混色方法を思いつくのは容易ですね。また、みんながみんな肌に塗らなければならないと思う恐れもなし。アートにとっては良い事かも。しかし、「肌色」という奥ゆかしい言葉が廃れてしまうのは残念。

2019/01/31

iPadでハード・エッジ・ペインティング

Ai Yusuke (Digital)
2月になりました。1月はiPadで60枚も描きました。今日久しぶりに絵具と筆を使いました。勘が狂っているということはないけど、違うなぁ。

iPadを使ったハード・エッジ・ペインティングの手順は、こんな感じ。

  1. 紙に鉛筆で下絵。アイデア勝負
  2. iPadで描画。下絵に沿って
  3. iPadで調整。納得するまで
  4. 一晩寝かせる。
  5. iPadで調整。納得するまで
  6. ブログで公開。完成
iPadだと色や形の編集が素早くできるから、アイデアに集中できます。

2019/01/30

お気に入り画家:Catherine Musham

インスタグラムでとても素敵な絵を見つけました。Catherine Musham。米国在住。美しい色に心が奪われます。描かれているもののひとつひとつが楽しくて。絵の世界に入り込んで歩き回ってみたいと思います。


Catherine Mushamのホームページ

2019/01/25

インスタグラムで絵を見てもらう。最高。

インスタグラムを始めて2週間。最近描いた絵を少しずつ投稿しています。インスタグラムは「人通り」が多いのが良いですね。ブログとは比較にならないほど多くの人に見てもらえています。ささやかな数ではありますが「いいね」の数で反応が知れるのが面白いです。たとえば⋯

あまり良いと思わなくて躊躇したのですが「枯れ木も花の賑わい」とばかりに投稿した作品(下図)があります。それが今、「いいね」の数でナンバーワン。


捨てずに投稿して良かったと思いますが、今でも「これのどこがそんなにいいの?」という気持ちです。描いた本人には見えないものが見える方がいるということでしょうか。

追記 「いいね」の件数の多少が人気の度合いに比例しているとは限らないようです。件数で何かを判断しないのが賢明と分かってきました。

2019/01/23

先輩画家をインスタグラムでウォッチしよう

Ai Yusuke
この1年間、先輩画家達のインスタグラムを熱心にウォッチしました。集中してフォローしたのは50人。アメリカ人が多いです。プロとアマチュアは半々かな。

ウォッチしたのは、作品はもちろんのこと、ときおり見せてくれる技法や、画家の日常生活の一端などなど。

毎日送られてくる素敵な絵を見ているだけでも楽しめますが、異国の生活がのぞき見えるのも面白いです。アトリエの写真の窓の外には羊が草をはむ牧場という人がいました。アートフェアやフリマでの絵の販売活動、荷造りなど通信販売の舞台裏⋯、みんな頑張っているなぁ。世界の街のあちこちで、絵に向かっている人々がいることを知ってとても勇気づけられました。

ウォッチャーになるには、ウォッチ専用のアカウントを用意するのが良いかもしれません。自ら投稿し出すとフォロワー欲しさに「政略的なフォロー」をかけもするから、わけが分からなくなりがち。「良き先輩」と思える人を厳選してフォローするのが良いと思います。

2019/01/19

プリンタ印刷でお気楽額装

先日制作したデジタル作品P361をインクジェット・プリンターで印刷し、額装してみました。「なるほどこうなるのか」と結果にご満悦。

A4紙いっぱいの20cmX20cmに印刷。嬉しい事に割と正しい色が出ました。フレームはIKEAで購入したもの。厚みがあるので、机上に縦置きもできます。

やっぱり20cmX20cmだと小さいよなぁ。パソコン・モニターで表示するより小さいんだもの。100号とは言わないけど、ポスター・サイズぐらいの自分の作品を眺めて見たいものです。出力センターのお世話になるか、ボードに描き移すか。(好きにして)

2019/01/16

お気に入り画家:エルズワース・ケリー (ハード・エッジ・ペインティング)

エルズワース・ケリー
エルズワース・ケリー (Ellsworth Kelly、1923/05/31 - 2015/12/27) は、ハード・エッジ・ペインティングで有名な米国の画家のひとり。

ハード・エッジ・ペインティング (hard-edge painting)とは、1950年代と1960年代に米国で盛んだったムーブメント。色面の輪郭を強調、ミニマリズムに乗ったシンプルな構成、形態とともに色彩の対比を重視、筆のタッチがないフラットな仕上がりなどに特徴があります。当時子供であった私には「時代の最先端」と認識していた記憶が。「かっこいい」などとも。

2019/01/14

ブログ・バナーを取替

作品の写真を収めているもう一方のブログ「お絵描き王国」のバナーを作り直しました。


近作3枚を並べてくっつけたものです。単に並べるだけで、予期しなかった形や色の対比が現れ出てくるのが面白いです。そうなんですよね。熱心にお絵描きをやっている途中で、手が滑ったりした間違いで思わぬ美しい景色が現れることがありますが、そんなときは「自分はこんなに頑張っているのに、偶然の方が上手いのかよ」と苦笑いするしかありません。熱心なのはいいですが、自分が、自分が、と傲慢なのがいけないようです。

以前のバナーはこちら

2019/01/10

ブログ・バナーの作り方

作品の写真を収めているもう一方のブログ「お絵描き王国」のバナー(死語?)を作りました。



iPadのアプリProcreateで、近作4枚を並べてくっつけました。偶然にも複雑な形が現れて面白い形になりました。偶然には造化の神が宿っているのかもしれません。

2019/01/09

誰に向かって絵を描くべきか

インスタグラムにこんな名言がありました。



それが芸術だとすれば、それはすべての人のためのものではない。それがすべての人のためのものだとすれば、それは芸術ではない。
アーノルド・シェーンベルク (無調性音楽の世界を開拓した米国の作曲家)
[インスタグラム @art2life (Nicholas Wilton) の投稿]

世界のどこかに、「好み」が自分と同じであって、私の絵を好きになってくれる人が必ずいる。そう信じて、その人に向かって描いています。