2015/08/21

お気に入り画家:ジャクソン・ポロック

ジャクソン・ポロック
小学3年の時だったか、何かの映像でジャクソン・ポロックが底に穴をあけた缶から絵具をしたたらせて絵を制作している様子を見たんです。「アクション・ペインティング」が「最先端」であった時代でした。

私もやりました。水平に置いたべニア板に上から水彩絵具をウニャウニャと絞り出して「前衛」を実践。夏休みの宿題いっちょあがり。さながら干からびたラーメンがのたうつかのよう。

この「作品」を見かけた父には「絵具がもったいないやないか」と怒られました。

もしあの時褒められていたら、その気になって精進して今頃ゲージツ家になっていたかもしれません。

2015/08/20

「幾何学的抽象画」というジャンル

幾何学的抽象画」とは、円・四角・三角などの単純な図形を組み合わせて構成される抽象画のこと。ハードエッジ・スタイルの一分野。定規とコンパスを用いたと思しき絵もよく見ますよね。難しいことは分かりませんが、私の絵もこのジャンルに入るのかもしれません。

私はこの類の絵を見るのが大好きです。好きな方は結構いらっしゃいます。反対に、興味がない人・嫌いな人も少なくないようです。人に依る、ということ。

次のサイトでは、レベルが高い幾何学的抽象画が多数展示されています。
GEOFORM


2015/08/19

お気に入り画家:カンディンスキー

カンディンスキー
昔話で恐縮ですが、カンディンスキーの人気作品「コンポジション」シリーズを東京で見ました。

幅3mもある大作ですから、多くの人は、後ろに下がって眺めていましたが、私は思い切り「かぶり付き」に寄ってみました。視野いっぱいに絵。美術館の壁や他の鑑賞者の影もありません。絵の世界に入りこんだようです。するとグワーと絵が動き出しました。描かれているオブジェクトのそれぞれが回転したり、上下したり。色の洪水。涙が出るほどに感動しました。

画集の写真でも素晴らしいと感じましたが、あの巨大な絵はああやって鑑賞するのが本来の形ではないかと思いました。画家自身はそのような鑑賞方法を意図したかどうかは分かりませんが、当然ながら間近に立って作業を続けていた画家は私と同じ体験をしていたに違いありません。

その後、カンディンスキーの作品に限らず、美術館ではこの鑑賞方法でひとり楽しんでいます。

2015/08/17

お気に入り画家:フンデルトバッサー

フンデルトバッサー
フンデルトバッサー
の絵をドイツのフンデルトバッサー美術館で見る機会がありました。直線を嫌った彼が曲線に拘って建てた奇妙な建物が美術館です。

全紙大の紙に水彩絵具で描かれたドローイングがたくさんありました。間近に絵を見ながら気が付いたのは、画家は自身の中にある「物語」を綴るように描いていたのではないかという事(個人的な見解です)。そのことこそが、彼の絵に魅力ではないかと。

物語というのは、子供が「街があって⋯怪獣が来て⋯戦闘機で攻撃」などと唱えながら無心に遊んでいますよね。ああいう感じ。

子供がそうであるように、画家も楽しんだのではないかと思います。その楽しさが見ているこちらにも伝わってくるからこそ、フンデルトバッサーの絵を見ることが悦びとなるのでしょう。