2019/06/04

お気に入り画家:デイビット・ホックニー

デイビット・ホックニー
ゴッホ美術館(アムステルダム)を訪れると、別館でデイビット・ホックニーの近作展をやっていました。ホックニーと言えば、昨年「史上最高額」の102億円で代表作が落札との報道がありました。いかにもお金持ちが好みそうなアメリカン・ポップ・アートの旗手。今や御年82歳、母国イギリスに帰って画業に励んでおられるそうです。

近作は、いかにもイギリスらしい田園風景の写生がほとんど。102億円と同様、リアルなんだけど、形も色もちょっと「外した」ような不思議な感じ。

木の幹などは素晴らしい量感を伴って忠実に描かれているのに対して葉の方は線描による無数の丸だったり。これはもしかしてマーキング。これがあるからちょっと外したように見えるのかなぁ。しかし、単に装飾としてあるのではなく、ずば抜けたリアリティーを感じさせるのが見事です。その場の空気さえも感じさせるよう。

驚いたことに、iPadで制作した作品が多数並んでいました。昔から使っているようです。大型モニターで描画過程を上映してました。ベタベタペタと色が変わっていく様を眺められるのです。何度も何度も同じ個所を塗り直すのには「巨匠でもそんな風に描くんだ」と妙に感心。iPadに関しては、「ホックニー ipad」「hockney ipad」でGoogleやYouTubeを検索すると出てくるので興味ある方はどうぞ。

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