2019/05/31

インスタグラム:フォロワー数302をゲットしてプロジェクト終了

2か月かけてiPadで描いたハード・エッジ・ペインティングの作品を、6か月かけて小出しにインスタグラムへ投稿してきましたが、今日でプロジェクト終了。投稿数64点で、フォロワー数302となりました。

いいね数の平均は59。最高は104、最低は17でした。いいね数で何かを判断するのは適切ではないですが、それでも自分が思う「でき・ふでき」とかなりの相関があるとの思いを持ちました。皆さんの「好み」みたいなものを読み取れるのも面白かったです。
いいね数の最高(左)と最低(右)
嬉しかったのは、一昨年から研究させてもらっている尊敬する画家から先日突然にフォーローバックを受けたこと。

今後は別のアカウントを取ってアクリル画を投稿しようかと企んでいます。

2019/05/29

使用感想:プラ・ペインティングナイフ

長年使っていたペインティングナイフの刃先が折れたので、世界堂にあったプラスチック製を買ってみました。180円。
早速使ってみたところ、硬めの曲がり具合が私にはちょうど良くて使いやすいです。プラスチックゆえ、ちびる(すり減る)のは早いだろうと思います。「Richeson」と刻印があるので調べて見たら、米国の画材メーカーでした。ホルベインが輸入しているようです。

これまで満足できなかったナイフを使っての描画。これでうまくいきそうな予感。こんなちっぽけな道具でも、ワクワクさせてくれるのです。

2019/05/27

アクリル絵具の話:フタロシアニン・ブルー&ウルトラマリン・ブルー

アクリル絵具の青といえば、フタロシアニン・ブルー(PB15)とウルトラマリン・ブルー(PB29)。必ずのように2本並んで箱入りセットに収められている。

フタロシアニン・ブルーは、青の中でもほぼ中央の青。安くて綺麗で頑丈。新幹線の車体の色として有名。様々な色を加えて様々な青色が作れる。実際、〇〇ブルーと称して売っているのはこれと他の色を混ぜて作った色である。

反対に、透明で明度が低いため、そのまま塗ることはまず不可能。少なくともホワイトを混ぜて使うことになる。ホワイトを混ぜた色も美しい。予めホワイトを混ぜた色も売られている(たとえば ホルベイン アクアブルー)。いちいちホワイトを混ぜるのが面倒なので買ってはみたが、気が付いたらフタロシアニン・ブルーとホワイトを手に取っているのが常で、出番は少ない。

ウルトラマリン・ブルーは紫に近い青。群青色。この綺麗な色は他の色を混ぜ合わせては作り出せない。安くて頑丈。フタロシアニン・ブルーと同様、これもホワイトを混ぜて始めて使えようになる。しかし、ホワイト以外の色を混ぜると濁りが激しい(個人の感想)。

2019/05/25

アクリル絵具の話:グレイ

ホルベインから、明度(value)ごとに出ているグレイは便利。
  • グレイ V-3
  • グレイ V-5
  • グレイ V-7
  • グレイ V-8
たとえば、一番白に近いグレイ V-8に青を少量混ぜると、たちどころに今はやりの(?)ライト・グレイッシュ・ブルーのできあがり。色相を変えずに彩度と明度だけ変わるのが分かりやすくて便利な所以。たとえば、似た明度のグレイを混ぜると明度を変えずに彩度だけ落とすという芸当も。

絵の中のすべての色に混ぜると、ミッドセンチュリー・モダンのような少し古めかしい絵に。しかし、薄汚く見える危険があるので節度をもって使おう。

2019/05/23

アクリル絵具の話:チタンバフ

チタンバフ(ゴールデン アクリル絵具)は、「汚れたホワイト」。とても便利な色。

不思議なことに使用顔料はチタニウム・ホワイトと同じ(PW6)。その昔、米国ゴールデン社でチタニウム・ホワイトを作ろうとして失敗した絵具をチューブに詰めて売り出したところ当たったのだとか。当時の社長はこの色が便利だと見抜いていたのだろう。「バフ」という名前も社長の発案。他社からも似た色が販売されているが、ホワイトにイエロー・オーカーなどを混ぜたもの。

白色の色面を作るのに(本当の)チタニウム・ホワイトを使うと、白が過ぎて他の部分から浮き立ってしまうことがある。まだ塗っていないキャンバス地みたいに「絵」とは認めがたいという感じ。そういうときが出番。

アムステルダムからは、チタニウムバフライトチタニウムバフディープが出ている。ホルベインからは、マットシリーズにあるベージュが近い。

2019/05/21

アクリル絵具の話:ネイプルス・イエロー

ネイプルス・イエロー(ホルベイン アクリル絵具)は、とても重宝な色。

上に塗る:ちょっと落ち着いた黄色として使う。この色味には、結構出番が多い。

下に塗る:黄色にホワイトを混ぜて作ってあるので、純粋な黄色よりはるかに隠ぺい力が強い。そこで、透明/半透明の普通の黄色を塗りたいとき、その箇所に先にネイプルス・イエローを下塗りしておくと、効率よくかつ綺麗に所望の黄色が塗れる。

隠ぺい力がある黄色としては、カドミウム・イエローがあるが、ネイプルス・イエローを利用することでサイフにも環境にも優しいお絵描きになる。私の絵具箱にもカドミウム・イエローが入っているが、ネイプルス・イエローを使い出して減りが止まった。

アムステルダムからは、ネーブルスイエローライトのほか「ネーブルス」を冠した色が4色出ている。

2019/05/19

使用感想:アムステルダム・アクリリック・カラー

アムステルダム・アクリリック・カラー
アクリル絵具としては、ホルベインを使ってきましたが、アムステルダム・アクリリック・カラーを買うことも多くなりました。理由は、安いから。チタニウム・ホワイトで比較すると、
  • ホルベイン:10mL 当たり135円 (40mLチューブの場合)
  • アムステルダム:10mL 当たり61円 (120mLチューブの場合
と大きな差があります。アムステルダムの特徴は⋯

2019/05/17

お気に入り画家:フィンセント・ファン・ゴッホ (2)

フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホの絵といえば、あのウネウネとした独特の筆跡をすぐに思い起こしますが、「筆跡こそが大切」と弟宛ての手紙に書いたように画家本人にとって重要な表現であったようです。あのウネウネは奇をてらった修飾ではなく、画家には自然がそのように見えていたと理解しなければいけないのでしょう。あるいは、そうとでもしないと自然を表現したことにならないというような。

近くに寄ると、ウネウネのひとつひとつは絵具をうず高く盛り上げたものと分かります。こうした描き方をすると、色を置くたびに下の色が筆に付くから、一筆ごとに布で筆を拭わざるを得ません。とてもサラサラサラと描けるわけがなく、一筆ごとに手間のかかる作業を丹念に繰り返す必要があります。絵の前に立つと感じる「生真面目感」はそんな手業からも来るのではないかと思いました。

筆跡のみならず様々なことから、画家の絵に対する「熱意」が感じられます。一途なんでしょうね。頭が下がる思いです。自分の絵に対する態度を思い起こしながらゴッホ美術館を後にしたのでした。
お気に入り画家:フィンセント・ファン・ゴッホ (1)

2019/05/15

お気に入り画家:フィンセント・ファン・ゴッホ (1)

フィンセント・ファン・ゴッホ
ゴッホ美術館(アムステルダム)で、ゴッホを観てきました。時間枠入場制限を事前のオンライン予約で乗り切って入場した館内は、世界中から集まったと見える大勢の人で賑わっていました。今や、間違いなくスーパー・アーティストの一人でしょう。

当初、精神を病んだ人気だけが先行する独学の画家だとのイメージを持っていました。アウトサイダーに近縁の画家ではないかなどと。しかし、オーディオガイド(日本語)を聞きながら観覧していくうちに、しっかりと技術をマスターした後、自分の絵を模索し、ついにその目標を達成した偉大な画家であると分かりました。

そのオーディオガイドが秀逸。ヘッドフォンを付けたタブレット端末なのですが番号で対象の絵を選択するために用いるだけでなく、要所で表示される動画やイラストを見るためにも用います。コンテンツも的確で面白い。かくして、出口に近づくと、画家に対して上のような思いを抱くようになるという仕掛けです。

「見た目で鑑賞」という主義でしたが、見るべき所を指摘してもらうことでさらに深く味わえるものだと改めて認識しました。