2019/02/25

Procreate制作タイムラプス動画 初公開

ちょっと恥ずかしいのですが、iPadのペイントアプリProcreateでの制作タイムラプス動画を公開します。

この絵(右図)の骨格は始めから決まっていたのですが、周りをどうするかであれやこれやジタバタと試行錯誤しました。正味3時間40分の制作過程が39秒に収録されています。

Ai Yusuke



2019/02/23

Adobe Illustratorが欲しいProcreate愛用者

Ai Yusuke
デジタルで制作する場合は、描画アプリ「Procreate」をiPad Pro+Apple Pencilとともに用いています。Procreateは秀逸なソフトですから、ストレスなくお絵描きが楽しめます。しかし、あくまでもよくできたペイントソフト。私のようなスタイルの場合はドローソフトの方が向いていますから「Adobe Illustrator」を使いたいなぁと思います。

しかしですよ、Illustratorは、月額2480円。年に3万円も払えます? 手慰みのために。いいえ、芸術のためでもだめです。Procreateは1200円ポッキリでした。

作品が100万円で売れるようなことがあったら、MacとIllustratorをセットで買おうと思います。嘆きと妄想でした。

余談 たとえば、Procreateには円を描く機能がありません。どうしているかというと、パソコンで予め円のイメージを作っておき、必要なときにProcreateに取り込むというような技を使います。円のサイズは後からなんぼでも変えられますので、念のため。

2019/02/21

絵のレベルは自分の力量の高さでしかない

Ai Yusuke
「ハード・エッジ・ペインティング」と称して1月から描いた絵が約70点。描きあがる毎にブログにアップしてきたのですが、ここにきて見直しと改訂に励んでいます。問題が見えるようになったのはこの2か月の修練の賜物と素直に思うようにして。

さて、直し終わって再アップの段になったのに「なんか良くないなぁ」と再び改訂を開始することがしばしば。ところが、再度の直しをするとかえって悪化というのが多い。さらにさらに頑張っても元のバージョンを越えることはどうしてもできません。

「なんか変」とは感じるのだけど「どこが変」なのかは分からない。当然「どうしたら良いか」は思いつかない。だから、直しようがない。そこが自分の力量のレベル。そのレベルを超えて絵のレベルを持ち上げることはできないのだということ。


2019/02/16

インスタグラム こんな感じでやってます


インスタグラム @aiyusukeart
インスタグラムに作品イメージをほぼ毎日投稿するようにして1か月が経過。活動報告と楽屋話です。

  • 投稿数:33件
  • フォロワー数:161人。1日あたり2.6人獲得(34日間)
  • いいね数:1投稿あたり40.3いいね獲得(34日間)

と、慎ましい結果ですが、まずまずと思うことにしましょう。

フォロワー数はなかなか伸びないものだと知りました。フォローしてもらうには、まず見てもらうしかありません。フォロワー数が少ない内はハッシュタグ検索から見てもらうしかないのですが、同じタグをつけた投稿が次々と上がってくるので、投稿して半日もしたら検索結果の下の方に埋もれてしまいます。フォロワー数が増えるまで我慢です。

いいね数に振り回されてはいけませんが、いいね数の大小が、作品に対して持っている私の思い(良いとか良くないとか)とほぼ一致するのが面白いです。世の中の人は結構自分と同じ感覚なのかもと思ったりします。

その一方で、人気がない投稿に「いいね」する人がいるのも当然のこと。その方の絵なりスナップ写真なりを見に行くと「あ、なるほどね」。私の他の絵を差し置いてそれに「いいね」したワケがあるのです。投稿の向こう側にいる知らない人々に思いを馳せるのもインスタグラムの面白さ。

何時に投稿するのが得か。これ推理ゲームです。私は風呂上がりの22時に投稿するようにしています。ニューヨークが8時。なぜなら、インスタ人口が最多で、かつ、アートへの関心が高い(と思い込んでいる)米国が日中である間に表示されるのが得だと⋯。

2019/02/14

線からはみ出さないように絵具を塗る方法を発見

Ai Yusuke
鉛筆なんかの線に沿って絵具を塗る場合、はみ出さないようにする方法を発見しました。発見した方法とは⋯
筆が進む前方数ミリ先を見る
これだけ。これではみ出しません。

普通は穂先、つまり、今まさに絵具が塗られるポイント、または、その少し後、つまり塗り終わった筆跡を見つめています。これがいけません。「過去」を見ているのがダメなのです。「ああ、はみ出しちゃった」と後悔の念を心の中で渦巻かせながら塗っている。

そうではなく、これから筆先が進むちょっと先を見ます。そうすれば、筆をコントロールできるということです。はみ出さないように手を動かして調整するのだから、はみ出しようがありません。

なんでこんな簡単なことを知らなかったのかと思います(常識?)。

追記 実践を重ねると、手で調整するのを意識せずともじっと進むべき方向を見つめているだけで上手くいくと分かりました。スポーツでも、視線の方向に球が飛んで行くとか体が進んで行くとかといった体験がありますものね。

2019/02/12

お気に入り画家:田中一光


田中一光
ハード・エッジ・ペインティングと称している自分の絵が「ほとんどグラフィック・デザインやないか」と気が付いた今日、日本でのグラフィック・デザインの草分け 田中一光先生を思い出しました。

一度お目にかかったことがあります。アップル社のマックでデジタルによる印刷物制作が台頭してきた頃でした。名刺交換で「マックでやっています」と言っちゃったのです。先生は、マック大嫌いだと後で知りました。

当時は、色指定のための番号札を貼り付けた図を示して印刷工場で製版してもらうのがグラフィック・デザインの制作方法。何人もの職人の手を経て製版し、でっかい機械を回さないと自分の作品が目に見えないというなんとも大掛かりな工程です。

インクをまともに紙の上に乗せるだけでも大変なのに、作品にメッセージを込め美を追求するのは並大抵の技ではありません。

今思うと、先生が嫌いだったのはマックではなく、技も心もなくマックを引っ提げてデザインの世界になだれ込んできた人間だと思います。

さて、お目にかかったその日、私以外の人たちと穏やかに情熱ある語りでデザイン談義をされました。同席したデザイナーによると、マックを使っているのは先生に内緒とのことでした(先生はご承知ですけど)。

WikiPedia 田中一光

2019/02/10

インスピレーションを発火させたい

Ai Yusuke
お絵描きは、色や形を次から次へと決めることの繰り返しで進めますが、その決め方には2種類あると思います。
  • インスピレーション:直観的な思いつき
  • 推論:論理的な思考
インスピレーションは、「赤に塗るのがいい」などと結論がいきなり出てくるやつです。意識下で思考されるので、結論に至った理屈が分かりません。驚くことに、めったに結論に間違いがありませんし、結論が出るまでの時間が短いです。かつての流行りの言葉でいえば「右脳的」。

推論は、意識上で論理的に「考える」やつです。意外にも間違いが多く、時間がかかります。「左脳的」。

2019/02/08

ファンタジーの世界の住人

こんなポスターを見つけました。

拙訳 私はアーティストです。つまり、浮世離れした考えをもってファンタジーの世界に住んでいます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。


絵を描く人がみんなファンタジーの世界の住人ということはないでしょうが、そういう傾向はあるのかもしれません。私? ファンタジーの世界の住人ですね。

どっちを薦める、油彩絵具 vs. アクリル絵具

Ai Yusuke
以前絵を始めたいと相談を受けたときに油彩絵具を薦めたことがあります。本人もどんな絵を描きたいのかよく分かっていなかったので、「基本を習得するには油彩絵具」と一般的な考えに基づいてのことでした。

その後「アクリル絵具に替えたら?」と言いました。ひどく長い時間をかけて一枚の絵を描いているのを見てのことです。描いていたのが、ハード・エッジの抽象画であったこともあります。もちろん油彩絵具でも描けるでしょうが、もっと素早く進められるようになれば、もっと直截に思う所を表現ができるようになると思いました。

もし、また別の人から相談を受けることがあるとしたら、最初からアクリル絵具を薦めるかもしれません。私自身が手を出さない方(油彩絵具)をひとに薦めるのはおかしい。

2019/02/04

肌色はどうやって作るの?

Ai Yusuke
昔話をさせてもらいます。私が学童のころは水彩絵具に「肌色」と名付けられた色がありました。

当時は混色して色を作る術など知らないし、もとより肌を表現する専用の特別な色と思い込んでいたものだから、人物を描くときは、それこそ級友すべてが肌色を使うわけです。誰の絵も顔の色はみんな同じ。

そんな中、私は混色して肌色を作る方法を発見したんです。得意満面。とても嬉しかったと記憶しています。まさかオレンジ色に白を混ぜればいいとは⋯。(本当はイエローオーカー(おうど色)も混ぜるべきなのですが、小学生には無理。そもそもあれは「ウンコ色」と呼ばれ、使途がないままチューブの中で固まってしまう運命の色でした。)

さて、人種差別に関係するということで、「肌色」は現在「ペールオレンジ」に名前が変わっているらしいです。この名前だと、混色方法を思いつくのは容易ですね。また、みんながみんな肌に塗らなければならないと思う恐れもなし。アートにとっては良い事かも。しかし、「肌色」という奥ゆかしい言葉が廃れてしまうのは残念。