チタンバフ(ゴールデン アクリル絵具)は、「汚れたホワイト」。とても便利な色。
不思議なことに使用顔料はチタニウム・ホワイトと同じ(PW6)。その昔、米国ゴールデン社でチタニウム・ホワイトを作ろうとして失敗した絵具をチューブに詰めて売り出したところ当たったのだとか。当時の社長はこの色が便利だと見抜いていたのだろう。「バフ」という名前も社長の発案。他社からも似た色が販売されているが、ホワイトにイエロー・オーカーなどを混ぜたもの。
白色の色面を作るのに(本当の)チタニウム・ホワイトを使うと、白が過ぎて他の部分から浮き立ってしまうことがある。まだ塗っていないキャンバス地みたいに「絵」とは認めがたいという感じ。そういうときが出番。
アムステルダムからは、チタニウムバフライトとチタニウムバフディープが出ている。ホルベインからは、マットシリーズにあるベージュが近い。
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