2019/05/25

アクリル絵具の話:グレイ

ホルベインから、明度(value)ごとに出ているグレイは便利。
  • グレイ V-3
  • グレイ V-5
  • グレイ V-7
  • グレイ V-8
たとえば、一番白に近いグレイ V-8に青を少量混ぜると、たちどころに今はやりの(?)ライト・グレイッシュ・ブルーのできあがり。色相を変えずに彩度と明度だけ変わるのが分かりやすくて便利な所以。たとえば、似た明度のグレイを混ぜると明度を変えずに彩度だけ落とすという芸当も。

絵の中のすべての色に混ぜると、ミッドセンチュリー・モダンのような少し古めかしい絵に。しかし、薄汚く見える危険があるので節度をもって使おう。

「明度を下げるために黒を使ってはならない」はお絵描き教室で一番に習うルールらしい。しかし、黒を混ぜると公言している画家やイラストレーターはいる。結果がよければ使ってもいいんじゃない?

「黒」にしたい色面で、真っ黒ではあまりにもどぎつい場合、私は黒の代わりにグレイ V-3を使うことがある。また、グレイ V-5などを塗っておいて後からその上に茶色や赤色など別の色を塗るという事も。

ゴールデンには、2番から8番までの7段階が揃っている。リキテックスは、昔揃っていたが、今は5番のみ。アムステルダムも、5番のみ。こういうことからもゴールデンを最も好ましく思うのだけど、値段で折り合いがつかない(ホルベインの1.2倍、アムステルダムの1.7倍)。

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