2016/09/06

お絵描き入門:オイルパステルの秘技


オイルパステル抽象画。面白いですよ。

オイルパステルを紙に塗った後そのままに筆致を残すのもいいですが、指でオイルパステルの上を擦って周辺の他の色と混ぜ合わせると得も言われぬトーンが生まれます。ソフトパステルの技と同じですね。油彩画ばりの力強い色面が美しいです。

ここで、さらにオイルパステルの魅力を増す私が見つけた秘技を紹介します。
オイルパステルを塗った後、ドライヤーの熱風を当ててオイルに含まれている油分を飛ばしてしまう。
こうすると、表面のべたつきがなくなって少々物に触れても汚れる事がなくなります。さらに、オイルパステルの表面が絵具をはじかなくなるから、なんと、アクリル絵具を上から塗る事ができるように。アクリル絵具とのミックス・メディアが自由自在!

油彩絵具も併用可能ですが、絵具に含まれる油がオイルパステルを溶かすので、これが災いとなるか福となるかですね。

ドライヤーの当て方を詳しく書いておきます。
  1. 熱風を当てる。オイルパステルの表面がテカテカ光って濡れているかのようになる。
  2. なおも熱風を当て続けると、光が消えて表面がマットにに変化する。
  3. 完了
オイルパステルに含まれる蝋と軟化油と顔料のうち、軟化油が蒸発したり支持体の紙に吸収されて蝋と顔料が残るのではないでしょうか。「オイルパステルの定着」と私は呼んでいます。

ドライヤーの後はマットになりますが、グロスが良い場合はアクリル絵具用のバーニッシュを塗ればOKです。

以上、10年以上の体験から問題ないと思っているメソッドですが、メーカーは保証していない内容のはずです。ご自身で研究を深められますように。

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