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パウル・クレー「ニーセン山」 |
そういう表面的な印象から、「これぐらい自分だって描けるだろう」と思っていました。小中学生が使うのと同じ水彩絵具だし。
それがとんでもない身の程知らずだと分かるようになりました。私も成長したかしら。
画家は、考えに考えて、膨大な手間と時間をかけて制作していると見えます。思いつきでちょこちょこと描けるような絵ではありません。
深いです。孤独や悲しみなど「悲劇的要素」を微塵も描いてはいませんが、じっと絵を見ていると、何か根源的な人間の悲しみのようなものが垣間見えるような気がします(個人の感想です)。だからこそ、見ているこちらを優しく包み込んでくれる暖かさを感じるのかもしれません。
画家は、自身が子供の時に描いた絵を取り出してよく眺めていたといいます。子供向きの絵本も出版しました。「子供時代」に対する特別な思い入れがあったのだと思います。そのことに興味を覚えます。
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