2015/08/19

お気に入り画家:カンディンスキー

カンディンスキー
昔話で恐縮ですが、カンディンスキーの人気作品「コンポジション」シリーズを東京で見ました。

幅3mもある大作ですから、多くの人は、後ろに下がって眺めていましたが、私は思い切り「かぶり付き」に寄ってみました。視野いっぱいに絵。美術館の壁や他の鑑賞者の影もありません。絵の世界に入りこんだようです。するとグワーと絵が動き出しました。描かれているオブジェクトのそれぞれが回転したり、上下したり。色の洪水。涙が出るほどに感動しました。

画集の写真でも素晴らしいと感じましたが、あの巨大な絵はああやって鑑賞するのが本来の形ではないかと思いました。画家自身はそのような鑑賞方法を意図したかどうかは分かりませんが、当然ながら間近に立って作業を続けていた画家は私と同じ体験をしていたに違いありません。

その後、カンディンスキーの作品に限らず、美術館ではこの鑑賞方法でひとり楽しんでいます。

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