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マーク・ロスコー |
今秋、アメリカに行ったとき、本物を見ました。「本場」ですからあちこちの美術館に何枚もあるのですが、予想を違えてどれも巨大です。その巨大な画面の前に立つと、色の光に包み込まれるような厳かな感じ。「画家がやりたかったのはこれだったんだ」と気が付きました。よく見ると絵肌は単純に色を塗ったようなものではなく、何やら不思議な処理が丹念に施してあります。表面から淡い光が差してくるような、あるいは、光が吸い込まれていくような。
言葉では表現できないのですが、心安らぐ幸せな体験でした。アメリカ製の「禅画」かも。
あの大きさとあの独特な絵肌が目の前にあって初めて成立する絵のようです。だから、写真で代用するのは無理。それが何よりも残念なことです。
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