2019/02/04

肌色はどうやって作るの?

Ai Yusuke
昔話をさせてもらいます。私が学童のころは水彩絵具に「肌色」と名付けられた色がありました。

当時は混色して色を作る術など知らないし、もとより肌を表現する専用の特別な色と思い込んでいたものだから、人物を描くときは、それこそ級友すべてが肌色を使うわけです。誰の絵も顔の色はみんな同じ。

そんな中、私は混色して肌色を作る方法を発見したんです。得意満面。とても嬉しかったと記憶しています。まさかオレンジ色に白を混ぜればいいとは⋯。(本当はイエローオーカー(おうど色)も混ぜるべきなのですが、小学生には無理。そもそもあれは「ウンコ色」と呼ばれ、使途がないままチューブの中で固まってしまう運命の色でした。)

さて、人種差別に関係するということで、「肌色」は現在「ペールオレンジ」に名前が変わっているらしいです。この名前だと、混色方法を思いつくのは容易ですね。また、みんながみんな肌に塗らなければならないと思う恐れもなし。アートにとっては良い事かも。しかし、「肌色」という奥ゆかしい言葉が廃れてしまうのは残念。

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