2019/02/08

ファンタジーの世界の住人

こんなポスターを見つけました。

拙訳 私はアーティストです。つまり、浮世離れした考えをもってファンタジーの世界に住んでいます。ご理解のほどよろしくお願いいたします。


絵を描く人がみんなファンタジーの世界の住人ということはないでしょうが、そういう傾向はあるのかもしれません。私? ファンタジーの世界の住人ですね。

どっちを薦める、油彩絵具 vs. アクリル絵具

Ai Yusuke
以前絵を始めたいと相談を受けたときに油彩絵具を薦めたことがあります。本人もどんな絵を描きたいのかよく分かっていなかったので、「基本を習得するには油彩絵具」と一般的な考えに基づいてのことでした。

その後「アクリル絵具に替えたら?」と言いました。ひどく長い時間をかけて一枚の絵を描いているのを見てのことです。描いていたのが、ハード・エッジの抽象画であったこともあります。もちろん油彩絵具でも描けるでしょうが、もっと素早く進められるようになれば、もっと直截に思う所を表現ができるようになると思いました。

もし、また別の人から相談を受けることがあるとしたら、最初からアクリル絵具を薦めるかもしれません。私自身が手を出さない方(油彩絵具)をひとに薦めるのはおかしい。

2019/02/04

肌色はどうやって作るの?

Ai Yusuke
昔話をさせてもらいます。私が学童のころは水彩絵具に「肌色」と名付けられた色がありました。

当時は混色して色を作る術など知らないし、もとより肌を表現する専用の特別な色と思い込んでいたものだから、人物を描くときは、それこそ級友すべてが肌色を使うわけです。誰の絵も顔の色はみんな同じ。

そんな中、私は混色して肌色を作る方法を発見したんです。得意満面。とても嬉しかったと記憶しています。まさかオレンジ色に白を混ぜればいいとは⋯。(本当はイエローオーカー(おうど色)も混ぜるべきなのですが、小学生には無理。そもそもあれは「ウンコ色」と呼ばれ、使途がないままチューブの中で固まってしまう運命の色でした。)

さて、人種差別に関係するということで、「肌色」は現在「ペールオレンジ」に名前が変わっているらしいです。この名前だと、混色方法を思いつくのは容易ですね。また、みんながみんな肌に塗らなければならないと思う恐れもなし。アートにとっては良い事かも。しかし、「肌色」という奥ゆかしい言葉が廃れてしまうのは残念。

2019/01/31

iPadでハード・エッジ・ペインティング

Ai Yusuke (Digital)
2月になりました。1月はiPadで60枚も描きました。今日久しぶりに絵具と筆を使いました。勘が狂っているということはないけど、違うなぁ。

iPadを使ったハード・エッジ・ペインティングの手順は、こんな感じ。

  1. 紙に鉛筆で下絵。アイデア勝負
  2. iPadで描画。下絵に沿って
  3. iPadで調整。納得するまで
  4. 一晩寝かせる。
  5. iPadで調整。納得するまで
  6. ブログで公開。完成
iPadだと色や形の編集が素早くできるから、アイデアに集中できます。

2019/01/30

お気に入り画家:Catherine Musham

インスタグラムでとても素敵な絵を見つけました。Catherine Musham。米国在住。美しい色に心が奪われます。描かれているもののひとつひとつが楽しくて。絵の世界に入り込んで歩き回ってみたいと思います。


→Catherine Mushamのホームページ

2019/01/25

インスタグラムで絵を見てもらう。最高。

インスタグラムを始めて2週間。最近描いた絵を少しずつ投稿しています。インスタグラムは「人通り」が多いのが良いですね。ブログとは比較にならないほど多くの人に見てもらえています。ささやかな数ではありますが「いいね」の数で反応が知れるのが面白いです。たとえば⋯

あまり良いと思わなくて躊躇したのですが「枯れ木も花の賑わい」とばかりに投稿した作品(下図)があります。それが今、「いいね」の数でナンバーワン。


捨てずに投稿して良かったと思いますが、今でも「これのどこがそんなにいいの?」という気持ちです。描いた本人には見えないものが見える方がいるということでしょうか。

追記 「いいね」の件数の多少が人気の度合いに比例しているとは限らないようです。件数で何かを判断しないのが賢明と分かってきました。

2019/01/23

先輩画家をインスタグラムでウォッチしよう

Ai Yusuke
この1年間、先輩画家達のインスタグラムを熱心にウォッチしました。集中してフォローしたのは50人。アメリカ人が多いです。プロとアマチュアは半々かな。

ウォッチしたのは、作品はもちろんのこと、ときおり見せてくれる技法や、画家の日常生活の一端などなど。

毎日送られてくる素敵な絵を見ているだけでも楽しめますが、異国の生活がのぞき見えるのも面白いです。アトリエの写真の窓の外には羊が草をはむ牧場という人がいました。アートフェアやフリマでの絵の販売活動、荷造りなど通信販売の舞台裏⋯、みんな頑張っているなぁ。世界の街のあちこちで、絵に向かっている人々がいることを知ってとても勇気づけられました。

ウォッチャーになるには、ウォッチ専用のアカウントを用意するのが良いかもしれません。自ら投稿し出すとフォロワー欲しさに「政略的なフォロー」をかけもするから、わけが分からなくなりがち。「良き先輩」と思える人を厳選してフォローするのが良いと思います。

2019/01/19

プリンタ印刷でお気楽額装

先日制作したデジタル作品P361をインクジェット・プリンターで印刷し、額装してみました。「なるほどこうなるのか」と結果にご満悦。

A4紙いっぱいの20cmX20cmに印刷。嬉しい事に割と正しい色が出ました。フレームはIKEAで購入したもの。厚みがあるので、机上に縦置きもできます。

やっぱり20cmX20cmだと小さいよなぁ。パソコン・モニターで表示するより小さいんだもの。100号とは言わないけど、ポスター・サイズぐらいの自分の作品を眺めて見たいものです。出力センターのお世話になるか、ボードに描き移すか。(好きにして)

2019/01/16

お気に入り画家:エルズワース・ケリー (ハード・エッジ・ペインティング)

エルズワース・ケリー
エルズワース・ケリー (Ellsworth Kelly、1923/05/31 - 2015/12/27) は、ハード・エッジ・ペインティングで有名な米国の画家のひとり。

ハード・エッジ・ペインティング (hard-edge painting)とは、1950年代と1960年代に米国で盛んだったムーブメント。色面の輪郭を強調、ミニマリズムに乗ったシンプルな構成、形態とともに色彩の対比を重視、筆のタッチがないフラットな仕上がりなどに特徴があります。当時子供であった私には「時代の最先端」と認識していた記憶が。「かっこいい」などとも。

2019/01/14

ブログ・バナーを取替

作品の写真を収めているもう一方のブログ「お絵描き王国」のバナーを作り直しました。


近作3枚を並べてくっつけたものです。単に並べるだけで、予期しなかった形や色の対比が現れ出てくるのが面白いです。そうなんですよね。熱心にお絵描きをやっている途中で、手が滑ったりした間違いで思わぬ美しい景色が現れることがありますが、そんなときは「自分はこんなに頑張っているのに、偶然の方が上手いのかよ」と苦笑いするしかありません。熱心なのはいいですが、自分が、自分が、と傲慢なのがいけないようです。

以前のバナーはこちら。

2019/01/10

ブログ・バナーの作り方

作品の写真を収めているもう一方のブログ「お絵描き王国」のバナー(死語?)を作りました。



iPadのアプリProcreateで、近作4枚を並べてくっつけました。偶然にも複雑な形が現れて面白い形になりました。偶然には造化の神が宿っているのかもしれません。

2019/01/09

誰に向かって絵を描くべきか

インスタグラムにこんな名言がありました。



それが芸術だとすれば、それはすべての人のためのものではない。それがすべての人のためのものだとすれば、それは芸術ではない。
アーノルド・シェーンベルク (無調性音楽の世界を開拓した米国の作曲家)
[インスタグラム @art2life (Nicholas Wilton) の投稿]

世界のどこかに、「好み」が自分と同じであって、私の絵を好きになってくれる人が必ずいる。そう信じて、その人に向かって描いています。

2018/09/25

思考は無力? お絵描きの境地

Ai Yusuke A429
描き進むうちにどうにも行かなくなって、あーでもない、こーでもないと、あくせくしているうちに、手が滑ってとんでもない色をとんでもない場所に塗ってしまうことがある。「やっちまったぜ」と舌打ちしながら見直すと、「お、良い感じ」。

考えに考え抜いても得られない果実が、「失敗」による「偶然」からはふっともたらされることに愕然とする。

「考えれば考えるほど良い答えが得られる」との信念は、ことお絵描きにおいては見当はずれのようだ。

このあたりがお絵描きの極意に通ずる、ような気がする。



2018/08/06

額装をシミュレーションした写真を作ってくれるアプリ「VOUN」

手元にある絵や写真を額装して壁にかけたらどうなるかを簡単にシミュレーションしてくれるスマホ・アプリ「VOUN」を見つけました。

早速試してみたのが右の写真です。絵は拙作(30cmX30cm)。

絵の写真をアプリに与えてから、

  • 額の形と色
  • 壁面の材質と色

を選択します。写真の色調などを調整したり、サインを加えたりもアプリ上でできます。無料の段階では選択できる額や壁面の種類が限られていますが、課金すれば種類が増えるという仕組みです。

額装の効果が簡単に確認できるので ★5個。

→iOSアプリ「VOUN」(Apple AppStore)

Androidについては無知なので⋯。

2018/07/15

お気に入り画家:イワン・ラブジン

イワン・ラブジン
先月のこと、クロアチアの首都ザグレブでクロアチア国立ナイーブアート美術館を訪れました。ここでは、同国出身画家を中心にナイーブアートが所蔵・展示されています。建物は小さくて展示数が少ないので、ちょっと物足りない感もありましたが。

日本人観光客の訪問が多いのか、昨今には珍しく日本語パンフレットがありました。原田泰司の作品展示も。

目玉はなんといっても、イワン・ラブジンでしょう。一時は多数の版画や複製画が売られていたものでした。私も絵ハガキをトイレに飾っていましたっけ。

本物を見るのは初めて。サイズはどれもおおよそ1mぐらい。意外と大きいです。油彩またはアクリルで平板に塗られています。まるでトール・ペインティングみたい。それもそのはず、画家になる前は家具職人だったのですから。

イワン・ラブジン(部分)
どの絵も、ご存知、空と平原と山と花の単純な構成。しかし、近寄って見ると、木の一本一本、葉の一枚一枚が丁寧に淡々と描いてあります。空のグラデーションと見えるのは、細かい点描の効果であると分かりました。全体的には単純な構成と、反復される細密なオブジェクトが共存することで独特な世界観を作っているようです。これは、画集の小さい写真からは分からないことでした。

じっと見ていると静かな世界の中に引きこまれるようです。絵の前は居心地が良いです。

特記したいのは色。画面全体からふわーとした柔らかい光が出てくるよう。同館で販売しているポスターや絵ハガキでさえこの色を再現していません。忠実に再現していたらうすらボケた感じになるからコントラストを強めてあるのでしょう。印刷物としては仕方ありません。本物を拝めたというのは実に幸せなことでした。

追記 クロアチアの街、ワールド・カップで盛り上がっていました。対フランス 決勝戦、もうすぐ始まりますね。

2018/04/02

ポスカを溶かしてしまうアクリル絵具が存在するぞ

ポスカ(不透明+水性+顔料インクのマーカー)は、お絵描きに欠かせない画材。乾くと耐水になるので、アクリル絵具と組み合わせてガンガン使えます。しかし、すっかり乾いたポスカのインクを溶かしてしまう絵具が存在することを発見。

それは、ゴールデン・アクリリックス(右写真)。ハードボディー・タイプの普通のも、乾燥を遅らせた「オープン・アクリリックス」も溶かします。

時々ポスカが泣くことがあったのですが、ポスカが乾く前に上から絵具を塗った自分がせっかちだと思っていました。しかし、調べていくとこういう結果に。なお、ホルベイン、リキテックスとアムステルダムは大丈夫でした。ゴールデンには、他とは異なる薬剤が含まれいるのでしょう。

関連記事
→ポスカはアクリル画と相性バッチリ

2018/03/20

30年前のアクリル絵具が出て来ました

30年前に買った「ホルベイン・アクリラ」のチューブが出て来ました。当時のアクリル絵具は臭かったです。蓋を開けると、懐かしい匂いが。最近はどのメーカーでも無臭ですから。ただ、先日買った安価な中国製絵具は、アンモニア臭が強くて往生しました。

写真:30年前に買ったホルベイン・アクリラ(左) と 現在のホルベイン・アクリリック・カラー(右)

2018/01/13

「つけペン」の使い方(アクリル画で)

前回「つけペン」をアクリル画で使うことを紹介しました。

→「つけペン」はアクリル画と相性バッチリ

今回は実際の使い方。と言っても、筆の代わりにペンを持つだけのことです。

2018/01/12

「つけペン」はアクリル画と相性バッチリ

つけペンとは、金属製のペン先にインクをつけながら書く(描く)ペンのこと。昔は日常的に文字を書くのに使われていましたが、現代ではコミックを描く道具となったようです。カリグラフ(レタリング)の道具でもあるのですが。

アクリル画で細い線を描くのに水性顔料マーカー(たとえばポスカ)は具合がいいのですが、つけペンなら好きなように混色した色を使えると思い試し始めました。ノウハウを紹介してみます。

2018/01/07

ポスカはアクリル画と相性バッチリ

三菱鉛筆から出ているポスカ(Posca)は、
  • 乾くと耐水性になる
  • 耐光性がある
  • 隠蔽性(下の色を隠す力)が高い
といった特長がある水性マーカーです。アクリル画において均一な線を描くのにぴったり。これは文房具屋で手に入る立派な画材です。

→メーカー商品情報

海外の画家にも人気で、インスタグラムに「I love Posca!」などと投稿されていたりします。日本語で「しろ」とか「くろ」とか記されているポスカが写っている写真を見ると、なぜか嬉しくなります。

成分はアクリル絵具と同じと勝手に思っているので、ポスカを使っても私は「ミクスト・メディア」とは称さないことにしています。マーカーでも油性だったらミクスト・メディアと称するのが世間の相場のようですが、違いますかね。

線幅が「極細」から「極太角芯」まで5種類ありますが、色数が15色と限られているのが残念なところ。しかし、15色もあれば十分かも。

多色が必要なら、「リキテックス・マーカー」やホルベインの同様の商品を使うという手もあるのでしょうが、細い線を望む場合は無理。大作に挑むときに使わせてもらいましょうか。

製図用具コーナーに置いてあるサクラの「ピグマ」は、顔料使用の水性マーカー。安心して使えますが、色数が限られているのと線幅が細いので出番があまりありません。

コミック・コーナーに置いてある「つけペン」は、最強の画材となりえます。インクだけではなく普通のアクリル絵具とも組み合わせて使えることを発見しましたので、ぐっと身近な存在となりました。それこそ「毛のない筆」ですよ。これについては別の機会に紹介します。